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2「いつでも会える」菊田まりこ

この本は絵本に属する20ページほどの小さな本です。本は知的好奇心を刺激するものと、心に訴えて来るものがありますね。この本をどこかで見て以来、心に棘が刺さったような状態になりました。犬と一緒に暮らしていた期間が長かったからだと思います。本屋さんでこれを見つけるとつい買ってしまい、知り合いに意味もなくプレゼントしていた、そんな時期がありました。10冊以上は人に差し上げたでしょうか。今でも本棚の奥に何冊か積んであると思います。巣籠りで家の荷物を大量に処分した際に、本もたくさん処分しましたが、「いつでも会える」は何冊あってもそのままにしてあります。                                            この種の絵本は、新書の書店で20種類くらい、ブックオフなどのリサイクル書店には5~60種類くらい置いてあるでしょうか。案外心に訴えて来るものも多いと思います。菊田まりこさんの他の作品を見ると、やはり優しさが共通していて、暖かい気持ちがゆっくりと起こって来ます。エイブラハムの22段階の感情ではありませんが、ある程度自分の心身が心地よくなるような感情のコントロールは必要なのかも知れません。私にとっては、表紙を思い出しただけで優しい気分になれる本の存在は有難いと思います。